幸せな気づき 宇宙と意識に繋がる巡礼の旅

AC4024年からつながる今の世界街道。

ヘルマンヘッセの「シッダールタ」(ネタバレ注意)

 

最近、SNS 「Clubhouse」 にハマって寝不足時間不足のカズオです。

それにしても、「クラブハウス」って、ある種情報や人の繋がりの革命を起こすんじゃ無いだろうか?

 

jetstream.bz

 

そんな予感がしてるけど、みんな感じているのかなぁ?

このブログも「クラブハウス」を聴きながら書いています・・・

 

さて、クラブハウスはまたの機会にして...

 

 

とある世界的なデザイナーの方と、福島にある天栄村というお米の美味しい、長閑な村にご縁で旅行で行った時の話。

彼は小学1年のIQテストで、140越えの天才児だったらしく、担任が

「この子は勉強さえすれば東大にも入れます!!」

 

と言われたらしいんだけど、勉強は一切嫌いだったらしい。

 

音楽が大好きで、楽器は一通りいじっていたらしく、一緒に旅行に行った波動スピーカーに興味を持ってくれた。

東京に帰ってきて一回呑みましょうって話になり、

 

串カツ「田○」へ笑

 

キャンプの魅力やら、ゴルフの話やらしながら、

話は、哲学やら宇宙の話になった際に、彼が

 

「ヘルマンヘッセのシッダールタって知ってる?

もう若い頃の話だけど、人生を変えた本が2冊あって、その中の一冊がそれ。

短い本だからすぐ読めると思うよ」

 

 

シッダールタ (新潮文庫)

シッダールタ (新潮文庫)

  • 作者:ヘッセ
  • 発売日: 1959/05/04
  • メディア: 文庫
 
シッダルタ (岩波文庫)

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文庫 シッダールタ (草思社文庫)

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って教えてくれて、早速Amazonで購入して読んだ。

 

「ゴータマシッダールタ」は言わずと知れた、仏教の開祖。

 

釈迦 - Wikipedia

 

釈迦、仏陀など様々な名で呼ばれ、世界中に数数多ある宗教やスピリチュアリティ、哲学や思想に多大なる影響を与え続けている人物。

 

悟り、生死間、宇宙感、輪廻etc

 

きっと多くの作家やブロガー、YouTuberとかが語っていると思うので、ゴータマシッタールタについての説明は割愛します...

 

 

 

ヘルマンヘッセも言わずと知れた、詩人、1946年にノーベル文学賞を受賞した文学者。

 

ヘルマン・ヘッセ - Wikipedia

 

その生い立ちは結構複雑。

 

僕もかなり両親や家族親類の影響を受けて育ったから、彼の気持ちに共感する部分はある。

 

だだ一般的に不思議に感じるであろうことは、ドイツ系スイス人である彼が、インド思想の重要なエッセンスである、仏教に対する解釈を作話として残していること。

 

彼は、エストニアのバルトドイツ人系で、ユダヤアシュケナジーのニノンドルビンという女性と再婚している。

 

またインド生まれの母と、スイスの宣教師の父の家に生まれており、生い立ちからも、人間の思想、文化、民族価値観などを生まれながらに体験している、ある意味文学者のサラブレッド。

 

主要な登場人物は非常に少ない。

 

シッダールタとゴーヴィンダの、沙門を志す対照的な二人の男性を軸にその半生が綴られている。

 

当然、作話であり、仏教や史実とは異なるストーリーであり、

経典や、正義、真理や答えを求める者にとっては時間の無駄になる話かもしれない。

 

だだ、去年映画「鬼滅の刃 無限列車編」が大ヒットして、僕も映画から鬼滅の刃にハマった一人。

 

観た事がない方は、わからないかもしれないけれども、

 

鬼滅の刃 23 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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鬼滅の刃 全23巻 新品セット

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煉獄杏寿郎の名台詞。

 


【アニメ】「劇場版」「鬼滅の刃 無限列車編」公開中PV

 

老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ 老いるからこそ死にからこそ 堪らなく愛おしく 尊いのだ 強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない この少年は弱くない 侮辱するな 何度でも言おう 君と俺とでは価値基準が違う 俺は如何なる理由があろうとも 鬼にならない(鬼滅の刃)

 

このセリフに共感する人にとっては、ヘルマンヘッセの捉えた、生死間、人生観は、

出会うに値する作品であるのではないかと思う。

 

コロナウィルスによって、世界中が同じ課題にそれぞれ違う方向性から向き合い、

本質がどこにあるのか、急速にパラダイムシフトが進みつつある。

 

そうであっとしても、最終的に、「心」というもの、

「なぜ生きるのか?」

「なぜ私たちは存在しているのか?」

といった問いに対して、誰しもが答えを見つけ出す必要がある。

 

ヘルマンヘッセは、10代半ばで精神科に入院しており、家族により悪魔祓いの儀式を受けるなどの体験をしている。

 

スピリチュアリティや、目に見えぬ世界、苦しみを抱えた人達において、

答えは、最終的には自分自身、「一人一人の心の中」にしか答えを出すことは出来ない。

 

それぞれの方法で、答えを見つける道を、人生を歩むシッダールタとゴーヴィンダ。

 

二人の人生は錯綜し、互いの価値観を理解しながらも、違った道を歩み続ける。

 

本当の友情とは?

一人一人の生きる意味とは?

 

答えとは、問いに対する答えを求める人にとって必要であり、

問いを持たぬものにとって答えとは無意味。

 

ただ、在る。

ただ己の前にある、自然と向き合い続けることが出来たなら、

必ず訪れる、仏となる死に向かい、

その体験の為に命は存在し、心と感情の記憶の蓄積のために肉体

はあるのではないか?

 

やや、言葉にすると無粋になるし、作品の中に描かれていることからはかけ離れていると思う。

ヘルマンヘッセは詩人であり、数々の美しい情景表現で心理描写が描かれている。

 

もし、正義や真実に疲れ、優しさが必要な時には、ヘルマンヘッセのシッダールタを読むことを読まれてみてはどうだろうか?

 

人との出会いと同じように、本や映画など、素敵な作品との出会いが、人生に気づきを与えて、人生を、心を豊かにしてくれる。